ミス防止 脳への負荷が下がるとミスが減る
ミスの原因 ~脳のキャパシティーオーバー~
なぜミスが生じるのでしょうか。
多くの場合、脳に負荷がかかり過ぎたときに生じます。
脳の情報処理能力は有限なので、許容量を超えると情報を処理しきれなくなるのです。
たとえば文章から誤字脱字を見つけて修正する場合を考えます。
誤字脱字が500字の中に3か所あるだけなら、1回のチェックで修正できるでしょう。
しかし、もし500字の中に30か所あったらどうでしょうか。
どれだけ注意を払っても、1回のチェックでは見落としてしまうでしょう。
後者のほうが脳にかかる負荷がはるかに大きいからです。
注意を向けるとことは脳に負荷がかかります。
注意を払うべき範囲があまりに広いと、負荷が脳の許容量を超えてしまいます。
結果としてミスが生じるのです。
脳にかかる負荷を下げるには ~整理整頓・繰返し~
脳の許容量を超えた処理を行わせるとミスが生じることがわかりました。
では、脳にかかる負荷をさげるには、なにをすればいいのでしょうか。
基本的なことを2つ紹介します。
- 整理整頓する
- 繰り返しにする
整理整頓
整理整頓は仕事の基本といわれます。これはまったく理に適っています。
整理整頓とは「モノゴト(物・情報)のある場所をわかりやすくしておく」ことです。
こうすることで、なにか必要なものを取り出すとき、「探す」必要がなくなります。
探すことは脳に大きな負荷をかけます。
注意して周囲を見回し、探し物かを何度も判断しなければなりません。
それでも見つからなければ、どこにあるかか頭を使って「思い付く」必要があります。
モノゴトが整理整頓してあれば、探す必要がなくなります。
探す手間をなくすことで、脳にかかる負荷を減り、ミスを減ることになるのです。
繰返し
異なる作業を続けるより、同じ作業を繰り返したほうがミスは少なくなります。
これは同じ作業を繰り返す場合、脳が慣れて自動的に処理できるようになるからです。
たとえば、何十枚もある書類の所定のカ所に印鑑を押す作業をイメージしてください。
もし、印鑑を押す場所が書類ごとに違っていたら、押しにくいですよね。
まちがえて他の人の場所に押してしまったりするでしょう。
一方、印鑑を押す場所が各書類で同じなら、リズムよくどんどん押せるでしょう。
どこに印鑑を押すかを脳が判断する必要がないからです。
このように、脳は同じ作業の繰り返しが得意です。
(ただし繰り返し特有のミスもあるので注意です)
だから、多量の作業がある場合、工夫して同じ作業の繰り返しになるにすると、ミスを減らすことができます。
まとめ
ミスの原因は脳にかかる負荷のの許容量オーバーです。
負荷を減らすには、①整理整頓を心がける、②作業が同じことの繰り返し作業になるようにくふうするとよいです。