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Excel:Microsoft365で使える新機能「スピル」とは

Excelユーザー界隈で便利と評判のスピルについて解説します。

 

スピルとはなにか

スピルとは、複数の計算結果を返す数式を入力したときに、入力セルに隣接したセルにも結果が出力される機能のことです。

 

例を見てみましょう。

次のようなデータがあったとします。

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 セルB1にセル範囲A1:A5を入力したらどうなるでしょうか。

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データ5つをセルB1に入力しているので、1つはB1に出力されます。

実はそれだけでは終わらず、さらに残りのデータ4つがセルB2~B5にも出力されるのです。

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 数式バーを見てみると、セルB2にはセルB1と同じ数式が入力されています。さらによく見てみると、数式が灰色になっています。

セルB2~セルB5にはセルB1に入力した数式のコピーが入力されます。あくまでコピーなのでオリジナルの数式を書き変えると、コピーの数式も自動で書き変わります。

 

スピルの活用例

 それではスピルを使って実践的な計算をしてみましょう。

下図は価格と税率が入力されたシートです。ここから税込み価格を計算します。

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 これまでなら、セルB2に計算式を入力し、セルB3~B4へコピーするでしょう。

本質的なのは計算式で、コピーは本来的な作業ではなく手間なだけです。

 

スピルを利用すれば、

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セルB2に計算式を入力するだけで残りのセルに計算結果が出力されます。